VPN Cafeを開設して以来、多くの方からVPN Cafeで利用してるサービスやおすすめのサービスについて質問を受けることが多々あります。
そこで、本記事ではVPN Cafeで利用しているサービスなどの一部を皆さまにご紹介したいと思います。
VPNサービス
Private Internet Access(通称:PIA)
VPN CafeではPIAをメインに利用しています。PIAは比較的安価ながら通信速度が速くアプリのつくりが非常によいです。とりわけ重要なのが自分だけの専用の固定IPアドレスを利用できる「専用IPアドレス」というオプションです。
VPNサービスは多くのユーザーとIPアドレスを共有するという性質上、悪質なユーザーのせいでVPNサーバーのIPアドレスがブラックリスト入りする可能性が高くなります。VPN接続しながらGoogleで検索するとキャプチャが表示されることがありますが、あれはVPNサーバーのIPアドレスがブラックリスト入りしているせいです。
しかし「専用IPアドレス」オプションを利用すると、他のユーザーと共有しない自分だけの固定IPアドレスが提供されるため、安心してネットを利用できます。また、VPN Cafeではサーバーやネットワーク機器など管理システムへのアクセスを許可するホワイトリストIPアドレスにPIAの専用IPアドレスで提供されるIPアドレスを登録してセキュリティを高めています。
AirVPN
AirVPNはVPN over Torで接続する際に利用しています。AirVPNの専用アプリは細かい制御ができる玄人好みに仕上がっていて、海外では非常に人気があるVPNサービスです。VPN over Torについては以下の記事で解説しています。

MULLVAD VPN
MULLVADは、わたしが利用しているVPNルーターがネイティブで対応していたこともあり、主にVPNルーター用に導入しています。
VPNルーターについては「VPNルーターを使った高度な匿名化技術」で詳しく解説しているので、興味のある方はご覧になってみてください。

メール
メールはすべてProton Mailに移行しています。
Proton Mailは無料で利用できるメールサービスとして知られていますが、VPN Cafeではビジネスユースの「Proton Business Suite」というプランを契約しています。
このプランは多くのカスタムドメインを使えたり、自システムからProton MailのSMTPサーバーを経由してメールを無制限に送信することができるなど、多くのメリットがあり必須のサービスといえます。
WEBアプリではSendGridやSendLayer、Amazon SESなどを利用してメール配信することが多いかと思いますが、VPN CafeではProton MaiのSMTPサーバーを活用して安全にメールを配信しています。
また、Proton Mailのエイリアス機能も非常に重宝しています。エイリアス機能というのは、転送用メールアドレスを簡単に発行できる機能です。WEBサイトでメールアドレスの入力を求められる場合は高頻度でProton Mailのエイリアス機能を使います。スパムメールが飛び始めたら転送を止めたり、エイリアス機能で発行したメールアドレスを削除したりできるので、非常に便利です。
無料ユーザーは10個まで、有料ユーザーは無制限に転送用メールアドレスを発行できます。エイリアス機能は是非活用して頂きたいサービスです。詳しくは以下の記事で解説しています。

ドメインレジストラ
海外のドメインレジストラを利用する際は世界最大のGoDaddyを利用しています。日本のドメインレジストラと比較すると価格は若干上がりますが、個人的にはGoDaddyが好みです。
CDN
VPN CafeではCloudflareを利用してセキュリティレベルを上げています。また、キャッシュ機能を利用して応答速度を上げたりオリジンサーバーの負荷を下げたりしています。
Cloudflareを使うとDNS設定も合わせて管理できるため、非常に重宝しています。
レンタルサーバー
レンタルサーバーはエックスサーバーを利用しています。日本のレンタルサーバーはどれも安価で性能がよいものが多いのですが、エックスサーバーも安価ながらサーバー性能がよくストレージ容量も多いため重宝しています。
比較サイトを見るとどのレンタルサーバーを選ぶべきか悩ましくなりますが、応答速度などは時間帯や割り当てられたサーバー、コンテンツの内容などによって変わるので神経質になる必要はないです。体感的にレンタルサーバーの違いが分かることは、ほぼないです。
レンタルサーバーは使いやすさと価格が一番なので、実際に使ってみてしっくりくるものがベストです。レンタルサーバーは一度使い始めると移行が面倒になるので、レンタルサーバー選びは慎重におこなった方がよいでしょう。
VPS
KAGOYA CLOUD VPS
国内のVPSサービスの中ではKAGOYA CLOUD VPSがサーバー性能と価格のバランスがよいため気に入っています。1日間単位で課金されるため、テスト目的で一時的にサーバーを必要とする際も非常に安価(1日20円~)に利用できるため重宝しています。
パケットフィルターの設定も他社と比較して細かく制御できるため、非常に使い勝手のよいVPSです。
旧VPN Cafeから新VPN Cafeへ移転するにあたり、さまざまなレンタルサーバーやVPSを検討しましたが、最終的にKAGOYA CLOUD VPSがもっともパフォーマンスに優れていたため、VPN CafeはKAGOYA CLOUD VPSを利用しています。
HETZNER
海外のVPSを利用する場合、HETZNERをメインに利用しています。このVPSサービスは非常に価格が安く使い勝手がよいです。
このVPSサービスは1時間単位で課金されます。
HETZNERで提供される仮想サーバーはストレージ容量が少なく、それが低価格の理由かと思います。わたしはサーバーのストレージはそれほど必要としていないことが多いため、HETZNERの価格設定には非常に満足しています。
ストレージの容量が足りなくなったら追加できます。追加のストレージは10GBから利用でき、1GB単位で容量を増やすことができます。とても柔軟性があるプラン設計のため非常に気に入っているVPSサービスです。
BitLaunch
秘密のサーバーやダークウェブを公開する目的でVPSを必要とする場合、匿名で利用できるBitLaunchを利用します。BitLaunchは暗号資産で料金を支払うことができる、匿名VPSのひとつです。
他にも匿名で利用できるVPSサービスは多々ありBitLaunchがベストだとは思いませんが、Torブラウザ経由でVPSサービスのダッシュボードに問題なくアクセスできる(仮想サーバーを作成したり支払いをしたり、など)数少ないVPSサービスだったため、今でもBitLaunchを愛用しています。
なお、匿名VPSを利用する場合はSSHログインも匿名化した方がよいでしょう。VPSでログを保存していなくてもVPSサービス会社側でアクセスログを保存していることが多いため、SSHでVPSへログインする際は匿名化した方が賢明です。
SSHログインを匿名化する方法は下記の記事で解説しています。


まとめ
以上が簡単ですがVPN Cafeで利用しているサービスです。中でもProton Mailのエイリアス機能は非常に便利なので、もし使っていないのであれば是非試して欲しい機能のひとつです。
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